西都校区自治協議会は近年、増加している認知症による行方不明者の捜索・声かけ訓練を3月3日(日)、実施しました。
一昨年(2017年)、全国の警察に届けられた認知症による行方不明者の数は、約1万5,800人に上り、高齢化の進展に伴い、毎年、増え続けています
西都校区内でも過去に認知症で行方不明になった例もあることから、今回、防犯防災部会と校区社会福祉協議会が中心になって校区で初めての訓練に取り組みました。
当日はあいにく、小雨の降る肌寒い天候でしたが、西都公民館に集合した德永、女原、西都の3町内各15人の捜索隊員は、初めに西第8いきいきセンターの堀端 保健師から認知症の特徴について説明を受けました。続いて西警察署から管内では昨年1年間に認知症による行方不明者の届けが140件もあり、3日に1件の割合で届けられている実状が報告され、摸擬行方不明者に依頼された家族に対する警察官による事情聴取の模様が公開されました。
このあと、校区内の地図で示された捜索範囲を三町内ごとに一班、3人編成に別れて雨の中を捜索に向かいました。
訓練終了後、町内ごとに編成された捜索班と模擬行方不明者役の荒木さん夫妻から捜索の模様が報告されました。
この中で幾つかの反省点が出されましたが、訓練本部と捜索班との連絡が携帯電話の通信によっていたため、マナーモ-ドにしている人が多く、連絡がとれにくかったことが指摘されました。
最後に西区役所総務課の牛嶋係長から講評があり、「本部からの連絡はメールによる一斉送信で、参加者全員の情報共有を」などのアドバイスがあり、校区初めての認知症行方不明者捜索・声掛け訓練はまずまずの成果を上げることができました。